こんばんは。
スタンディング・オンの森田です。
今日10月30日は、「初恋の日」との事で調べてみました。
詩人 小説家 島崎藤村の ゆかりの宿である長野県小諸市の
中棚荘が判定。
「若菜集」は 島崎藤村の初詩集。
その中でも「初恋」が特に名高く日本におけるロマン主義文学の
代表的な詩集であるとの事で読みました<(_ _*)>
【初恋】
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじまりなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
( 現代語訳 )
まだあげたばかりの君の前髪が
林檎の木の下に見えた時
その前髪にさした花櫛の
花のように美しい女性だと思った
優しく白い手をのばして
林檎を僕にくれたこと
それは薄紅の秋の実
僕は初めて恋を覚えた
思わずもらしたため息が
君の髪の毛にかかったとき
恋に酔いしれる楽しさを
君のおかげで知ることができた
林檎畑の樹の下に
自然とできた細道は
誰が通って出来たかと
尋ねる君が愛おしい
この詩を読んでいると、一瞬 時間が
ゆっくりと流れた様な気持ちになって
この詩に引き込まれて
これぞ、想像力がかきたたれました。
若葉集は授業に出てきましたが、
さっぱり覚えておらず(^_^;)
今日目にしてよっかたです(*^^*)
きれいな詩でした。
ちなみに、髪をあげるとは、
少女が12.3歳ごろになると
大人になった印に おっかぱから
髪を結う(舞妓さんみたいな髪型)
事で、子供ではない、成人の女性である
という世間へのアピールだそうです。
どうもありがとうございました(*´▽`*)
今日も一日お疲れ様でしたm(__)m